1970年作品。'69年にエクスペリエンスは解散。ヘンドリックスは、軍隊時代の友人だったビリー・コックス(b)、『エレクトリック・レディランド』でも共演したバディ・マイルス(ds/vo)と共に、バンド・オブ・ジプシーズを結成した。彼らは、'69~'70年の大晦日から新年にかけて、ニューヨークのフィルモア・イーストに出演。本作は、そのときの模様を収めたライヴ・アルバムだ。
バンド・オブ・ジプシーズはこのあとスタジオ・アルバムを発表することなく空中分解したため、これが唯一のリリース作。また、ヘンドリックスが生前に発表した最後の作品ともなった。メンバー全員が黒人のこのバンドは、エクスペリエンスよりもソウル、ファンク色が強いのが特徴。『エレクトリック・レディランド』以降、ヘンドリックスが目指していた方向性が垣間見られる。空間を自由に飛翔するギター・プレイはもちろん、マイルスのソウルフルなヴォーカルも聴きどころだ。
バンド・オブ・ジプシーズ
ジミ・ヘンドリックス(g,vo)
ビリー・コックス(b)
バディ・マイルス(ds)
編號 | 曲名 |
---|---|
1. | WHO KNOWS |
2. | MACHINE GUN |
3. | CHANGES |
4. | POWER TO LOVE |
5. | MESSAGE TO LOVE |
6. | WE GOTTA LIVE TOGETHER |