【作品は2DVD+1CDの3枚組】
DISC 1(DVD)...道中の映像、オフショットやインタビュー、ライブなどで構成されたドキュメンタリー映像
DISC 2(DVD)...ツアー最終日、石巻でのライブの模様を収録
DISC 3(CD)...1年ぶりの新曲「PRAYERS」を収録
2013年3月15日、16日、17日
あの日から2年、THA BLUE HERBは、宮古、大船渡、石巻にいた。
大震災を経て生まれた「言葉」と「音」...アルバム『TOTAL』を引っさげ、かの地を訪れた"CAN'T STOP TALKING TOUR"
そのLIVEドキュメンタリー映像のリリースが決定した。
『PRAYERS』と名付けられた作品は2013年8月14日に発売される。
監督はTHA BLUE HERB『PHASE 3.9』をはじめ、ボアダムス、bloodthirsty butchers、envy、eastern youthなど数々の映像作品を手掛ける盟友川口潤氏。
THA BLUE HERBがその場所で何を目にし、何を思い、何を話したのか。
その土地で鳴らす為に磨いてきた、剥き出しのTHA BLUE HERBの言葉と音がどのように響いたのか。
川口潤氏による鋭い視点で切り取られた映像は、また激しく心を揺さぶる事だろう。
【from...THA BLUE HERB RECORDINGS】
2013年3月15、16、17日に敢行された、THA BLUE HERBによる東日本大震災で被災した東北の東海岸側を国道45号線に沿って南下する"CAN'T STOP TALKING TOUR"。目指したのは東北ライブハウス大作戦によって建てられた、宮古、大船渡、石巻にある3つのライブハウス。時は2年後の週末。しかし、ただの週末と呼ぶにはあまりにも濃密な時間がそこにはあった。晴れ渡った午後、大切なものの多くが奪われた地をひた走り、辿り着いた突風吹きすさぶ暗黒の夜。共有された言葉、そして言葉にならないその先の祈り。
THA BLUE HERBの4枚目のアルバム「TOTAL」に込められた想い、そして言葉と音、収められている音楽の大部分は、あの日、2011年3月11日に起こった出来事と、それ以降の日々から生まれたと言っても過言ではない。上向きな視点を、希望のヴィジョンを、それでも立ち上がろうとする意思を、どうヒップホップで表現していくのか。これはTHA BLUE HERBの活動第4期(PHASE 4)を始める動機の最初であり、志向する最後でもある。そういう想いの元、あの日から1年後の2012年3月にアルバム「TOTAL」は完成した。
そして段階はライブへと移る。昨年6月から始まったツアーは列島各所を舞台に繰り広げられ、発売された「TOTAL」の言葉や音は、1年間、現場で打たれ、鍛えられ、磨かれていった。そして冬を経て、遂にその季節は、約束の夜はやってきたのだ。「TOTAL」に宿命付けられた、絶対に避けては通れない使命を果たす時がきたのだ。その使命とは、すなわちあの日、2011年3月11日に起こった出来事と、以降の日々から生まれた音楽を、それが実際に起こった地で鳴らす事。その地で、あの日以前、あの日、あの日以降、生きてきた人達の前で鳴らす事。あの日から2年。こちらにも十分に言葉は選んできたという想いはある。ただ、正直、その言葉達を投げかける事への恐怖もまたあった。乗り越えなくてはならないのは、被災地に生きる人達だけではない。そこに向かう我々も乗り越えなくてはならないものがあるのだ。遅かれ早かれ、体をそこに運んだとしても、傷つけたくない、傷つきたくないでは、乗り越え、心に近づく事は、一体になる事はできないのだ。そして傷は人の数だけある。
さあ、オマエは何を話すのだ?