いい音楽にふれると、なぜだか無性に悲しい気分になることはないだろうか。彼女の作り出す世界に触れた時、その溢れ出る才能と感受性の洪水に、唐突に自分という殻を壊された。もしあなたが彼女に特定のイメージを持っているのなら、それを取り払って今こそ聴いてほしい。きっと心の奥底に響く音楽だから。まさに記念すべきファーストアルバム。なんと恐ろしい処女作か。隙がない音楽的完成度と、隙間だらけの彼女。痛々しいほどのセンチメンタリズムとリアリティが胸を打ち続ける作品。
かつてない巻き舌歌唱法、エロティシズム観念を聴き手に妄想させる詩世界、正統派ロックとパンキッシュな洗練されたサウンドに大正~昭和の歌謡曲の芳香漂うサウンド。そのコスプレまがいのヴィジュアルとしなやかさを秘めた女性性から創造された音楽という圧倒的な個人世界に聴き手はあっというまに呑み込まれてしまう。自作自演歌手を自称する確信犯的才女、現る。
| 編號 | 曲名 |
|---|---|
| 1. | 正しい街 |
| 2. | 歌舞伎町の女王 |
| 3. | 丸の内サディスティック |
| 4. | 幸福論 (悦楽編) |
| 5. | 茜さす 帰路照らされど... |
| 6. | シドと白昼夢 |
| 7. | 積木遊び |
| 8. | ???????。 |
| 9. | 同じ夜 |
| 10. | 警告 |
| 11. | モルヒネ |