2025年3月より開催し、12万人を動員した全国アリーナツアー『YAKI YAKI YANKEE TOUR 続「名巧は愚なるが如し」』。大阪・関西万博の開催期間中にウラ万博として大阪城ホールで行われた2025年4月29日(火・祝)の公演を完全収録。
時代設定は1970年、コンセプトは太陽のウラでの"永遠深夜万博"。これまでもコンビニやゲームセンターや昭和歌謡が流れる喫茶店や本格中華喫茶など、現代の日本から時間も空間も遊離した虚構の世界をステージ上で精密に作り上げてきたずとまよだが、55年ぶりに大阪で万博が開催されている期間と重なった今回のツアーでは、2025年のオモテの世界のウラをピンポイントで突いてきた。
ステージの幕開け、中盤、そして本編を締めくくるナレーションは、55年前のリアル万博でもナレーションを担当していた石坂浩二氏という周到さ。いや、ただ周到なだけではない。今回の『永遠深夜万博「名巧は愚なるが如し」』は、そのナレーションの中でも引用されていた“太陽の塔”の設計者である岡本太郎の「孤独とは絶対に社会的だ」から始まる言葉と、それに時空を超えて応答するかのようなACAねのMCが浮き上がらせていたように、「ずとまよがずとまよであることの理由」がこれ以上なく明解に刻まれた感動的なものだった。(文:宇野維正)
全ソールドアウトした公演のなかでも、万博開催地合わせに拘った、4月29日(火・祝)"大阪"城ホール公演をノーカットで商品化。
人類の疑問と挑戦。これは諦めない愚か者達の実験の博覧会である。
永遠深夜万博「名巧は愚なるが如し」 at 大阪城ホール(2025.4.29) (Blu-ray)
01. 虚仮にしてくれ
02. 嘘じゃない
03. 秒針を噛む
04. 消えてしまいそうです(1970s)
05. ミラーチューン
06. 勘ぐれい
07. 馴れ合いサーブ
08. 残機
09. 形
10. 上辺の私自身なんだよ
11. クズリ念(肯定)
12. 居眠り遠征隊(即興)
13. 微熱魔
14. 胸の煙
15. 海馬成長痛
16. MILABO
17. シェードの埃は延長
18. お勉強しといてよ
19. TAIDADA
20. 暗く黒く(Crack Clock)
21. クリームで会いにいけますか<ENCORE>
22. あいつら全員同窓会<ENCORE>
23. 乏しいDNAだけ(愚)<ENCORE>