名盤復刻!
シュタルケルの『コダーイ:無伴奏ソナタ』初のステレオ録音、第2楽章完全収録
「マイクロフォンはノイマンのM-49とM-269をペアで立てて、どちらを採用するか決めることから録音は始まった。録ってはプレイバック、マイクの位置を動かしては、また収録。マエストロを加えて一番この作品にふさわしい音を追い求めたが、何せ、ピーター・バルトークの「音」が耳に残っていて、それを乗り越えるのは至難の業であった。」 井阪 紘/プロデューサー・ノートより
2013年4月に逝去された巨匠、ヤーノシュ・シュタルケル。彼が1970年代に日本ビクターよりリリースした名盤を復刻します。
シュタルケルがスターへと登りつめるきっかけとなったコーダイ:無伴奏チェロ・ソナタ。同曲を収録した数多くの名盤を遺した彼が、初めて挑んだステレオ録音盤であり、それまでは一部をカットして演奏していた第2楽章を完全収録しました。
カップリングはボタームント=シュタルケル編曲による『パガニーニの主題による変奏曲』を収録。当ディスクでは、LPでは未収録だった同曲の未発表テイクをボーナストラックとして収録しています。
当ディスクの収録曲は、1970年代に日本ビクターより発売されたLPのオリジナル・マスターをデジタル・リマスタリングし、CD化したものです。(CAMERATA)
【収録情報】
・ボタームント/シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲(主題/変奏1/変奏2/変奏3/変奏4/変奏5/変奏6/変奏7/変奏8)
・コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタop.8
【ボーナス・トラック】 LP未収録テイク(未発表音源)
・ボタームント/シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲より抜粋
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
録音時期:1970年12月
録音場所:東京
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
【ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)】
1924年7月、ブダペストに生れる。ブダペストのリスト音楽院で学びアドルフ・シッファーに師事。45年ブダペスト国立歌劇場管弦楽団とブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者に就任。翌年フランスに渡り、48年には、コダーイの無伴奏チェロ・ソナタを収録したレコードでディスク大賞を獲得。同年、指揮者アンタル・ドラティの招きでダラス交響楽団首席チェロ奏者に就任。翌49年に指揮者フリッツ・ライナーの招きでメトロポリタン歌劇場管弦楽団首席チェロ奏者に就任。53年ライナーとともにシカゴ交響楽団に移籍、首席奏者を務め58年まで在籍。54年アメリカ市民権を得て、58年にはインディアナ大学教授に就任。傑出したソリスト、教育者として世界各地で活躍した。渡米後1950年収録のコダーイの無伴奏チェロ・ソナタなど、数々の名録音を遺している。
2013年4月、インディアナ州の自宅で死去、88歳。(CAMERATA)
編號 | 曲名 |
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1. | パガニーニの主題による変奏曲 主題/変奏1/変奏2/変奏3/変奏4/変奏5/変奏6/変奏7/変奏8 |
2. | 無伴奏チェロ・ソナタ 作品8 Ⅰ.Allegro maestoso ma appassionato |
3. | 無伴奏チェロ・ソナタ 作品8 Ⅱ.Adagio |
4. | 無伴奏チェロ・ソナタ 作品8 Ⅲ.Allegro molto Vivace |
5. | パガニーニの主題による変奏曲より抜粋 (LP未収録音源) |