オザケンのセカンド・アルバム『LIFE』。“弾けるオザケン”がそのまま反映された全9曲。歴史的名盤ともいえる傑作です。
前作に比べホーン、オーケストラをフィーチャーした賑やかで陽気な曲が増え、ロマンチック&ドラマチック感はかなり高い。憂歌団ファンの彼らしいライヴ風アコースティックギターの弾き語りあり、オルゴール・ヴァージョンあり、平均6~7分に及ぶ長い曲も飽きさせない構成力はさすが。小沢健二ここにありのポップナンバーが所狭しと収録されている。冒頭の「愛し愛されて生きるのさ」から2曲目「ラブリー」など、当時のキャッチコピーに謳われた“日本で一番早口のラブソング”は、キモチ悪さすら感じるほどの恋愛の本質を突いた楽曲が並び、改めてオザケンの才能と異端さが浮き彫りになる。これを”素敵”ととるか”受け入れられない”ととるかで、この作品がリリースされた90年代前半に青春を謳歌した方々の生き方もまっぷたつに分かれたと思う。とにかくアルバム一枚通して、まったく駄作がなく、且つ、聴くだけで青春が蘇る恐るべきアルバム。一家に一枚です。
編號 | 曲名 |
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1. | 愛し愛されて生きるのさ |
2. | ラブリー |
3. | 東京恋愛専科 または恋は言ってみりゃボディー ブロー |
4. | いちょう並木のセレナーデ |
5. | ドアをノックするのは誰だ? |
6. | 今夜はブギー バック |
7. | ぼくらが旅に出る理由 |
8. | おやすみなさい,仔猫ちゃん |
9. | いちょう並木のセレナーデ |