【UHQCD】【グリーン・カラー・レーベルコート】
最新作『オーパス109』の核となるのは、ベートーヴェン晩年の傑作ピアノ・ソナタ第30番 。オラフソンはこの作品を、J.S.バッハからシューベルトへと至る音楽史の大きな流れの中に位置づけ、時代を超えた対話として提示します。
アルバムには、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第27番、シューベルト20歳時の初期作ピアノ・ソナタ第6番に加え、バッハ晩年の大作『パルティータ第6番』を収録。さらにアルバム全体をホの調(ホ長調/ホ短調)で統一し、冒頭には『平均律クラヴィーア曲集』第1巻からプレリュード、結尾にはフランス組曲第6番からサラバンドを置くことで、鮮やかな構成美を描き出しています。
共感覚を持つオラフソンにとってホの調は「緑の色彩」を帯びて響くといい、このアルバムは彼にとって最も内面的で色彩豊かな世界を映し出す作品となっています。
【ヴィキングル・オラフソン(Vikingur Olafsson)について】
アイスランド出身のピアニスト、ヴィキングル・オラフソンは、世界累計10億回を超えるストリーミング再生を誇り、現代でもっとも注目されているクラシック・アーティストのひとりです。独自の知性と感性に裏打ちされた演奏は、BBC Music Magazine、Gramophone、The
Guardianなど各誌で高い評価を受け、グラミー賞受賞盤『ゴルトベルク変奏曲』をはじめとする一連のアルバムはいずれも世界的な成功を収めています。繊細なタッチと明晰な構成感、そして深い洞察を併せ持ち「21世紀を代表するピアニスト」と称されています。(メーカー資料より)
【収録情報】
1. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻~プレリュード第9番ホ長調 BWV.854
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
3. J.S.バッハ:パルティータ第6番ホ短調 BWV.830
4. シューベルト:ピアノ・ソナタ第6番ホ短調 D.566~第1楽章、第2楽章
5. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
6. J.S.バッハ:フランス組曲第6番ホ長調 BWV.817~第3曲
ヴィキングル・オラフソン(ピアノ)
録音時期:2025年7月
録音場所:アイスランド、レイキャヴィク、ハルパ・コンサートホール
録音方式:ステレオ(デジタル)