桑原あいの現在、そしてこれから。ピアニストとしての真髄を聴かせる、初のソロ・ピアノ・アルバム。
2012年のジャズ・シーンに衝撃をもたらしたデビューから、通算10枚目(企画盤含む)にして初となる全編ソロ・ピアノ・アルバム。
持ち前の豊かな表現力を最大限に引き出す、ジャンルの垣根を超えた名曲のカヴァーを中心に収録。これまでのキャリアを俯瞰しつつ、ピアニストとしての新境地に立ち、これからのキャリアを予感させる作品となっています。
カヴァー曲のうち5曲は、桑原あいの音楽を愛する方々にリクエストを依頼して録音。シシド・カフカ、立川志の輔、山崎育三郎、社長 (SOIL&“PIMP”SESSIONS)、平野啓一郎 (アルバム収録順)の計5名がセレクトした多彩な楽曲が、桑原のアレンジにより奏でられます。
録音は、クラシック・コンサート専用ホール「東京オペラシティ リサイタルホール」にて実施。3日間ステージ上のピアノと対峙して紡ぎ出した渾身の演奏を、素晴らしい響きとともに真空パックしています。
アルバム・ジャケットには、オランダの著名な写真家、ヘレン・ファン・ミーネの作品を採用。10年以上前にロシアで撮影されたもので、奥行きのある作品の世界観が表現されています。
<収録曲>
1. ニュー・シネマ・パラダイス
New Cinema Paradise
作曲:アンドレア・モリコーネ/エンニオ・モリコーネ
02. リヴィン・オン・ア・プレイヤー
Livin’ On A Prayer シシド・カフカ 選曲
作曲:ジョン・ボン・ジョヴィ/リッチー・サンボラ/デスモンド・チャイルド
03. レオノーラの愛のテーマ
Leonora's Love Theme 作曲:アストル・ピアソラ
04. ロロ
Loro 作曲:エグベルト・ジスモンチ
05. ワルツ・フォー・デビイ
Waltz For Debby 立川志の輔 選曲
作曲:ビル・エヴァンス/ジーン・リース
06. 星影のエール
山崎育三郎 選曲 作曲:GReeeeN
07. ゴーイング・トゥ・ア・タウン
Going To A Town 作曲:ルーファス・ウェインライト
08. ミスハップス・ハプニング
Mishaps Happening 社長(SOIL&“PIMP”SESSIONS) 選曲
作曲:ウィリアム・ホランド
09. エヴリシング・マスト・チェンジ
Everything Must Change 平野啓一郎 選曲
作曲:ベナード・アイグナー
10. ザ・バック
The Back 作曲:桑原あい
11. デイドリーム・ビリーヴァー
Daydream Believer 作曲:ジョン・スチュワート
桑原あい:piano
2020年11月12日~14日、東京オペラシティ リサイタルホールにて録音